入れ歯というとマイナーなイメージしかありません
入れ歯の維持金具が笑うとギラっと金属が見えてしまう
これでは女性でも男性でも気が引けます
このバルプラストは金属を使わないから
笑っても、会話をしていても相手に入れ歯をしていることが
ほとんどわかりません
手のひらに乗せると、その軽さに驚くことでしょう
バルプラストの半透明な素材はお口の中になじみ
自分で鏡を見ても入れ歯があることが分かりにくい
だからエステティックデンチャーとも言われます
入れ歯には違いないのですが、入れ歯というマイナスイメージを
最小限にしてくれます
素材はアメリカで開発されたもの
日本では18年以上前より実績があります
バルプラスト義歯の製作技工所変更のお知らせ
長年お付き合いして参りました矢部氏が、技工所の閉鎖を行いました。
検討の結果、上位技工所のバルプラスト日本総代理店の技工所にお願いをすることになりました。矢部氏と同様、有能な技工師が多く在籍し、チームで製作に当たっていただいております。
バルプラストをはじめ技工物はその1つ1つが手づくりで
その人しか使えないカスタムメイド製品です
技工製品は作り手によって細かい仕上がりが変わります
だから歯科医にとって、良い仕事をする技工士との出会いは大切です
ひとつのバルプラスト義歯が完成するまで、多くの作業工程と時間がかかります
特に最後の樹脂の研磨作業は皆さんには想像がつかないほどの苦労があります。
研磨作業だけでも実は数時間かかります
当院ではどの製品でもそうですが、良い製品を納めていただける技工所様にお願いをして
おります
1. バルプラスト義歯の寿命は?
義歯そのものは殆ど壊れることはなく長く持ちます
しかし、周囲の環境(歯肉の形態、骨の形、歯の位置)は刻々と変化をし
てきます。この観点からみると 3~5年位で作り直しをしたいというのが
本音です。
また長期に年月が経つと樹脂表面が劣化してきます
実際には、この期間を大幅に過ぎて使用している方が大勢います。
中には10年以上お使いのつわもの(失礼)もいらっしゃいます
が、しかし
患者様にとっては何の問題もなく使えているようでも、歯科医からみると
少なからずとも問題が発生していることも多く、新しく作り直してほしいと
思うのが本音です。
2、歯が抜けたら作り直し?
1本~数本程度であれば、型どりをしてお預かりをして歯を足すことがで
きます。
ケースによってそれぞれ取り扱いは異なりますのでご相談ください
例えば年数が経過している症例では、やはり樹脂の劣化や、歯肉や骨の形態の
変化により、新しく作り直したほうがいいケースもあります。
一般的には5年以上経過症例では歯の付け足しにはかなり無理があるようです。
3,フレキシブルだから痛みは出ないのですか??
痛みに関しては通常の義歯と同じです
入れ始めの時には痛みが出ることもありますので、必要に応じて調整が
必要です。
バルプラスト義歯は義歯の維持を歯に求めるというより、歯肉のホールド
で維持している要素がありますので、入れ歯の直下よりも維持装置の脇
の歯肉が痛くなる例が多いようです。あたる部分の削合や調整により改
善していきます。
4.バルプラストの弱点や欠点はないのですか??
柔らかい素材がゆえに、取り扱い(メンテナンス)に注意しないと傷が
つくことがあり、そこに汚れが付着しやすくなる場合があります
まめにお手入れされている方は数年たっても表面がきれいなのですが
間違った方法でメンテナンスすると、早くに汚れが付着することもあります